ハンカチの生地にはどんな種類がある? 特徴と正しい選び方!


ハンカチの生地はどのような種類があるの?~特徴と正しい選び方~

毎日常に持ち歩いている人が多い“ハンカチ”。当たり前に使っているアイテムとなっていますが、ハンカチはどのような生地で作られているのか気になりませんか?

ハンカチ用生地や種類・特徴・手作りのハンカチなど、色々みていきたいと思います。生地によって使い心地も違うため、自分好みのハンカチを使うためには生地をしっかり把握しておくことが大切です。ぜひチェックしてくださいね!

  1. ハンカチ生地の種類とそれぞれの特徴
  2. 使いたいシーンに合わせたハンカチの選び方
  3. 手作りのハンカチ

1.ハンカチ生地の種類とそれぞれの特徴

ハンカチの生地にはどんな種類・特徴をもってるの?

1-1.昔から使用されている“植物繊維”

植物繊維は主に2つの種類に分けられます。

綿

「綿」はなんと約5,000年以上も前から使われていたという歴史があります。とても歴史が長い生地となっているのですね。「綿」の特徴は非常に“肌触り”が良いこと。さらに、吸収性が優れているため、すぐに水滴を吸収してくれるでしょう。大雨にあったときでも綿のハンカチを持っておけば安心です。しかし、綿にも“痛みやすい”というデメリットがあります。きちんとたたまずにポケットの中に入れておくと、すぐにシワがついてしまうため、注意してください。

そしてもうひとつの植物繊維である「麻」。麻は非常に種類が豊富で知られていますが、綿と同じく昔から使われていた生地であり、生地のなかでも1番最古だといわれています。麻の特徴は、“通気性”“発散性”が優れていること。とても清涼感のある生地ですね。しかし、綿と同じくシワがつきやすいというデメリットがあり、きちんとたたんで収納しておかなければ、すぐにぐちゃぐちゃになってしまうでしょう。

1-2.いろいろな種類がある“動物繊維”

絹(シルク)

“動物繊維”にはさまざまな種類の生地があります。高級感が漂っている「絹(シルク)」はとても美しい繊維。その美しい光沢が絹の大きな魅力になるのではないのでしょうか。また、ほかにも肌触りが良いこと、保湿性や発散性が優れていることが挙げられます。美しい光沢をもっていますが、水に濡れてしまうと痛みやすく、縮みやすい。害虫のトラブルが受けやすいなどというデメリットもあるので要注意です。

モヘア

「モヘア」と呼ばれる生地はあまり聞かないかもしれません。モヘアはアンゴラ山羊の毛で構成されている生地であり、絹と同じく美しい光沢と高い吸湿性が特徴です。高級紳士服としてもよく使われている生地となっています。汗をかきやすい夏場にはもってこいの生地でしょう。

アンゴラ

「アンゴラ」には2つの種類があります。アンゴララビットとアンゴラ山羊です。しかし、アンゴラ山羊の毛でつくられたハンカチはモヘアとして表示されているため、アンゴラ=アンゴララビットが一般的となっています。アンゴララビットの毛はとても柔らかく、肌触りが良いと好評。また、アンゴララビットはほかの生地よりも暖かいことが特徴です。ハンカチはもちろんのこと、冬物の洋服や小物に使われていることが多い生地でしょう。

アルパカ

一時期、アルパカブームとなって注目されていましたよね。アルパカの毛でつくられたハンカチには“肌触り”“保湿性”“軽さ”“丈夫さ”が備わっています。ウールやカシミヤよりも強い繊維だと言われているため、長く愛用し続けることができるでしょう。暖かさにも優れているので寒い時期にはオススメしたい生地ですね。

カシミヤ

高級品として扱われている“カシミヤ”。カシミヤのマフラーや衣服は人気がありますが、お値段が少し張ってしまうのが難点ですよね。カシミヤでつくられたハンカチには、“保湿性”が高く、美しい光沢、そしてなんといっても肌触りが良いという特徴が挙げられます。身に着けていてとても癒される生地となっており、女性用のショールでも大人気です。

羊毛(ウール)

なんと、およそ3,000種類あるという“羊毛”。世界中でたくさんの羊が飼育されているということもあり、市場にも多く出回っている生地です。羊毛(ウール)には保湿性や伸縮性に優れていますが、水をはじいてしまうデメリットがあります。上手に水をふき取ることができないでしょう。

1-3.化学繊維のひとつである“再生繊維”

今まで植物や動物から得られる生地について説明してきましたが、これからは「化学繊維」を挙げていきたいと思います。化学繊維には、再生繊維、半合成繊維、合成繊維とあるのでみていきましょう。まずは、“再生繊維”からです。

レーヨン

よく耳にしたことがある人も多い「レーヨン」の原料は主に木材パルプとなっています。特別な製法で繊維にし、吸湿性や吸水性に優れている生地です。しかし、水を含んでしまうと生地の丈夫さが失われてしまい、すぐにシワができてしまいます。このように、メリットだけではなく、デメリットもあるので要注意。

キュプラ

コットンリンターと呼ばれている原材料を使っているのが「キュプラ」。キュプラの特徴は、“光沢感”と“吸湿性”です。静電気が発生しにくい生地となっているため、静電気が気になる人にはオススメ!

1-4.天然素材に化学品を反応させた“半合成繊維”

アセテート

木材パルプやリンターに化学品である酢酸を混ぜ合わせて繊維にしたのが「アセテート」です。アセテートの特徴は、吸収性と美しい光沢。しかし、化学品を使用しているため、ストーブに近づけたり、排気ガスに触れてしまうと色が変わってしまうデメリットがあります。化学品はほかの成分に反応してしまうため注意しておかなければなりません。

プロミックス

動物性タンパク質とアクリル二トリルを混ぜ合わせてつくられた生地です。1970年代に東洋紡という会社がつくりました。牛乳に含まれている動物性タンパク質を含んでいることから、なめらかな肌触り、染色性・吸湿性・光沢感に恵まれています。合成繊維によくみられるぬめり感がないと好評になっているようです。

1-5.主原料が石油となっている“合成繊維”

ポリエステル

日本国内でもっともたくさん生産されている合成繊維が「ポリエステル」。三大合成繊維のひとつとなっています。ポリエステルの特徴はとても丈夫であること。また、シワになりにくい素材であるため、いつまでもキレイに使うことができるでしょう。ただし、吸湿性が低く、静電気が起こりやすくなっているので苦手な人は要注意です。

ナイロン

ハンカチ用生地でも多くみられる生地となっているのが、「ナイロン」。歴史が長く、昔から愛用され続けてきた生地です。絹に似ている繊維と言われており、弾力性の強さに驚かされるでしょう。また、カビや害虫に強く、丈夫なのも特徴のひとつです。

アクリル

肌触りがとても良いことで人気となっている「アクリル」。アクリルとナイロン、ポリエステルが三大合成繊維となっています。ポリエステルよりも軽いため、羊毛に近い繊維ではないのでしょうか。カビや害虫に強い生地ですが、汚れには弱い点がデメリットです。

ハンカチ生地にもいろいろな種類があるんですね。
はい。普段使いは木綿、改まった場所に行く時は麻や絹、のように使い分けてもいいでしょう。

2.使いたいシーンに合わせたハンカチの選び方

使いたいシーンに合わせたハンカチの選び方

2-1.季節によって選択しよう

ハンカチの生地について種類が分かったと思います。いろいろな種類の特徴を把握したうえで、適切なハンカチを使うことができるでしょう。基本的に、ハンカチは1年中使うことができます。しかし、吸湿性や通気性が高い生地もあるため、季節ごとに使い分けると上手に利用することができるのでオススメです。

例えば、汗をかきやすい夏は「モヘア」が「綿」を使ってください。吸水性や通気性が良いため、臭いをカットし、汗を吸収してくれるでしょう。また、汗っかきが多い男性へのプレゼントとしては「麻」のハンカチが喜ばれます。

逆に冬場は保湿性が高く、静電気が起きにくい生地がオススメ。夏には夏の、冬には冬の適正な生地を選びましょう。

2-2.パーティーやお見合いに最適のハンカチ

華やかなシーンで使えるハンカチがヨレヨレで、シワがつき、その場に不釣合いな生地だと残念な気持ちになります。パーティーやお見合いと大事なシーンで使うべきハンカチは、ドレスやスーツに見合う生地がオススメです。

例えば、美しい光沢をもち、高級感を漂わせる絹(シルク)や再生繊維のキュプラなど外見を美しく魅せる、シワがつかないハンカチが最適。荷物にならないようにタオルハンカチのようなかさばらない生地を選んでくださいね。

2-3.自分にとってどのシーンで使いたいのか考えること

人によって、肌触りのよさ、使いやすさの感覚は違います。ハンカチ売り場にいくとさまざまな種類が販売されており、どれを買うか迷うでしょう。最近ではおしゃれな柄も増えてきているので、ついデザイン性で購入してしまいます。

デザイン性も大切ですが、1番重要なのは「どのシーンで使いたいのか」ということ。どれだけ肌触りが良くてもすぐに毛が抜けてしまったり、シワがつきやすくなってしまうというデメリットを知っておかなければなりません。自分にとってどのシーンでハンカチを使うのか、しっかり考えてくださいね。

季節に合わせてハンカチを選ぶのもステキですね。
はい。夏には麻のハンカチも涼しげでおすすめです。

3.手作りのハンカチ

手作りのハンカチ

3-1.簡単にできる! ガーゼハンカチ

何枚あっても困ることのない“ガーゼハンカチ”。赤ちゃんを産んだ友達にプレゼントをするなど、ヒ素かに人気商品となっています。ガーゼハンカチを使ってよだれを拭いたり、鼻水をとったりと必要不可欠なアイテム。そんなガーゼハンカチを自分でつくることができるのです。

ガーゼハンカチの手作りに必要な素材は、綿とガーゼ生地どれかを2枚用意するだけ。この2枚を縫い合わせるだけで簡単にガーゼハンカチが完成します。高級生地だと縫い合わせるのに神経を使ってしまいますが、自宅にあるガーゼ素材のタオルや要らない衣服を再利用できるでしょう。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ハンカチは手作りもできるんですね。
はい。身近な人へのプレゼントにもおすすめです。

まとめ

ハンカチの生地の種類や特徴についてのまとめ

ハンカチの生地の種類や特徴について説明しました。簡単にまとめてみると以下のようになります。

  • 植物繊維・動物繊維・再生繊維・半合成繊維・合成繊維にわかれる
  • それぞれ保湿性や吸水性、光沢感などさまざまな特徴がある
  • 季節感にあわせたハンカチ用生地を選ぶことが大切
  • 自分がどのようなシーンにあわせて使いたいのか考えること

どのような種類があり、特徴をもっているのか把握しておくと状況・シーンに最適なハンカチを選ぶことができます。自分だけでなく、大切な人やお世話になった人への贈り物としてその時期にぴったりなハンカチを選ぶと喜んでくれることは間違いありません。


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