インバウンド向けオリジナル手ぬぐいの作り方|デザイン・染色・包装のポイント
「外国人観光客向けのお土産として、オリジナル手ぬぐいを作りたい」
「地域らしい柄を入れたいけれど、どのようなデザインにすればよい?」
「プリント手ぬぐいと本染め手ぬぐいでは、どちらが商品に合っている?」
訪日客向けの商品やノベルティを企画するとき、手ぬぐいは日本らしさを感じてもらいやすい布製品のひとつです。
薄く折りたためるため持ち運びやすく、手拭きや汗拭きとして使うほか、飾る、包むといった使い方もできます。
また、オリジナル製作なら、地域の風景、祭り、名産品、店舗ロゴ、キャラクターなどをデザインに取り入れることができます。
ただし、インバウンド向けだからといって、富士山や桜、漢字などの「日本らしいモチーフ」を多く入れればよいとは限りません。
販売する地域や店舗とのつながり、手ぬぐい全体で見たときのデザイン、実際に使用したり飾ったりするときの見え方まで考えて製作することが大切です。
この記事では、オリジナル布製品を製作する立場から、インバウンド向け手ぬぐいのデザイン、プリント方法、サイズ、包装など、製作前に確認したいポイントをお伝えします。
- インバウンド向け商品に手ぬぐいを選ぶときの考え方
- 外国人観光客向けのデザインを考えるポイント
- プリント手ぬぐいと本染め手ぬぐいの違い
- サイズ・仕立て・包装で確認したいこと
- オリジナル手ぬぐいを製作するときの流れ
この記事は次のような方におすすめです
- 観光施設や土産物店で外国人観光客向けの商品を作りたい方
- 地域の観光資源をデザインした手ぬぐいを販売したい方
- ホテル・旅館などでオリジナルの記念品を検討している方
- 外国人向けイベントのノベルティを製作したい方
- プリントと本染めのどちらを選べばよいか迷っている方
1.インバウンド向け商品に手ぬぐいを選ぶときの考え方
インバウンド向けの商品を考える場合、「日本らしい商品であること」だけでなく、持ち帰りやすさや商品の使い方も考えておきたいところです。
手ぬぐいは日本で長く使われてきた布製品であり、現在でも日用品、祭り用品、記念品、ノベルティ、インテリアなどさまざまな用途があります。
スズキネでも、雑貨店・お土産店などで販売する物販用を含め、オリジナル手ぬぐいを製作しています。
薄くて持ち帰りやすい
旅行者向けの商品では、サイズや重量も重要です。
手ぬぐいは薄い木綿生地で作られるため、折りたためばコンパクトになります。
陶器や置物などと比べてかさばりにくく、旅行中の荷物へ入れやすい点は、お土産として扱う際の特徴のひとつです。
複数のデザインを用意し、柄を選んでもらう商品展開にも向いています。
実用品にも記念品にもできる
手ぬぐいは、手や汗を拭くといった実用的な使い方ができます。
一方で、全面に柄を入れれば、一枚の布としてデザインそのものを楽しむこともできます。
額やフレームに入れて飾るなど、インテリアとして使われることもあります。
そのため、「旅行先で使って終わるもの」ではなく、帰国後も残せる記念品として企画することもできます。
地域や施設ごとのデザインを作れる
既製品ではなくオリジナル手ぬぐいを製作するメリットは、販売する場所に合わせた柄を作れることです。
たとえば、
- 地域を代表する建築物や風景
- 山・海・川などの自然
- 祭りや伝統行事
- 地域の名産品
- 店舗や施設のロゴ
- オリジナルキャラクター
などをデザインに取り入れられます。
全国どこでも販売できる一般的な日本柄にするのか、「その場所へ行ったから買いたくなるデザイン」にするのかを、製作前に整理してみましょう。
2.外国人観光客向けのデザインを考えるポイント
インバウンド向け手ぬぐいを企画するときに迷いやすいのがデザインです。
外国人観光客向けだからといって、日本を連想させる要素をできるだけ多く詰め込む必要はありません。
どこで販売するのか、何を記念して持ち帰ってもらいたいのかを先に考えると、デザインの方向性を決めやすくなります。
地域とのつながりが分かるモチーフを入れる
観光地や店舗で販売する場合は、その場所とのつながりが感じられるデザインを検討できます。
たとえば海沿いの地域なら海や港、歴史的な地域なら建築物や街並み、祭りの開催地なら祭りに関連した柄などです。
「日本らしいか」だけではなく、「なぜこの場所でこの手ぬぐいを販売しているのか」が伝わるデザインにすると、オリジナル商品としての特徴を出しやすくなります。
日本語をデザインとして取り入れる
漢字やひらがな、カタカナをデザインの一部として取り入れる方法もあります。
地域名、店舗名、施設名などを日本語で配置し、必要に応じてローマ字や英語を添えると、外国人観光客にも場所や意味を伝えやすくなります。
ただし、文字情報を増やしすぎると手ぬぐい全体が説明的になってしまいます。
文字を読ませるのか、柄の一部として見せるのかを決めてレイアウトしましょう。
手ぬぐいを広げた状態でデザインする
手ぬぐいは横長の布製品です。
スズキネのオリジナルプリント手ぬぐいの基本サイズは、横90cm×縦35cmです。
一般的なポスターや正方形の商品とは縦横比が大きく異なるため、手ぬぐいの形状を活かしたデザインを考える必要があります。
たとえば横方向へ風景を広げたり、複数のモチーフを連続させたりすることで、手ぬぐいならではの構図を作ることができます。
たたんだ状態で何が見えるかも確認する
商品として販売する場合、店頭では手ぬぐいを広げた状態ではなく、折りたたんで包装することが多くなります。
完成したデザインがきれいでも、折りたたんだときに特徴的な部分がすべて内側へ入ってしまうと、店頭では商品の魅力が伝わりにくくなります。
そのため、
- ロゴ
- 地域名
- メインとなる柄
- 商品名
など、店頭で見せたい部分がたたんだ状態でも見えるか確認しましょう。
スズキネでは希望するたたみ方やサイズについても、可能な範囲で対応しています。
色数とデザインの細かさを考える
手ぬぐいの製作方法によって、表現しやすいデザインも変わります。
細かな線や色の再現性を重視する場合と、昔ながらの手ぬぐいらしい染めの風合いを重視する場合では、適した製法が異なります。
デザインを先に完成させてから製法を決めるのではなく、「どのような仕上がりにしたいか」を製作会社へ相談しながら進めるとよいでしょう。
3.プリント手ぬぐいと本染め手ぬぐいの違い
スズキネでは、オリジナル手ぬぐいとしてプリント手ぬぐいと本染め手ぬぐいを製作しています。
どちらが優れているというものではなく、希望するデザインや仕上がりによって選びます。
プリント手ぬぐい|細かなデザインや多色表現をしやすい
スズキネのプリント手ぬぐいは、岡と呼ばれる綿100%の生地へ顔料スクリーンプリントを行います。
本染めと比較して細かな線を表現しやすく、色の指定もしやすいのが特徴です。
企業ロゴ、キャラクター、細かなイラストなどを使いたい場合に検討できます。
また、製版・印刷を機械で行うため、量産や比較的短い納期にも対応しやすい製法です。
通常仕様では周囲約2cmに白枠が入りますが、別料金で白枠をなくして全面へ印刷することもできます。
インバウンド向けの販売商品として、端まで柄をつなげたい場合などは、全面印刷を含めてデザインを検討するとよいでしょう。
本染め手ぬぐい|昔ながらの風合いを重視したい場合
オリジナル本染め手ぬぐいは、職人による作業を中心に染め上げる手ぬぐいです。
染料が生地へ染み込むため、プリントとは異なり裏表がなく、独特の色合いや風合いがあります。
一枚ずつ微妙に表情が異なる点も、本染めならではの特徴です。
日本の伝統的な布製品としての雰囲気を重視したい商品では、本染めを選択肢にできます。
細かなデザインならプリントを検討する
観光地の風景を細かな線で表現したい、キャラクターやロゴをできるだけ元のイメージに近づけたいといった場合は、プリント手ぬぐいを比較しやすくなります。
スズキネでは、プリント手ぬぐいについて本染めよりも細かな線を表現できることを特徴として案内しています。
逆に、細部の再現性よりも染め物としての質感を優先したい場合は、本染めを比較してみましょう。
「日本らしさ」だけで本染めに決める必要はない
インバウンド向けだから、本染めでなければならないわけではありません。
プリント手ぬぐいも国内で製造されるオリジナル布製品であり、デザインの自由度や量産性など異なる特徴があります。
「外国人向けだからどちらにするか」ではなく、「どのようなデザインの商品を、何枚、どのような価格帯で作りたいか」から製法を選ぶことが大切です。
4.サイズ・仕立て・包装で確認したいこと
販売用のオリジナル手ぬぐいでは、柄だけでなく、サイズや仕立て、包装まで考える必要があります。
特にお土産として店頭へ並べる場合は、購入時にどのような状態で見えるかを確認しておきましょう。
基本サイズを確認する
スズキネのプリント手ぬぐいの基本サイズは、横90cm×縦35cmです。
本染め手ぬぐいについても基本サイズが設定されていますが、大判など希望に合わせたサイズについて相談できます。
独自サイズの商品を企画している場合は、デザインを作り込む前に製作可能な寸法を確認しておきましょう。
生地端の仕上げを確認する
一般的な手ぬぐいは、左右の端をカットした状態で仕上げるため、使い始めには糸がほつれることがあります。
これは手ぬぐいで一般的な仕様ですが、初めて手ぬぐいを使う外国人観光客には、ほつれを不良品と感じられる可能性も考えておきたいところです。
販売方法によっては、取扱説明を添える方法があります。
また、ほつれが気になる場合は縫製加工について相談することもできます。
使い方を簡単に説明する
日本では手ぬぐいを知っている方が多いため、商品だけを見ても用途を想像できます。
一方、外国人観光客には「長い布の商品」にしか見えない場合もあります。
そのため、販売用の商品では、
- Hand towel
- Wrapping cloth
- Interior decoration
- Made in Japan
など、用途や商品の特徴を簡潔に伝えるカードや帯を付ける方法があります。
説明を加える場合も、英語を大量に印刷するのではなく、実際に伝えたい内容に絞るとパッケージをすっきり見せやすくなります。
OPP袋やたたみ方を検討する
スズキネのプリント手ぬぐいは、基本仕様では一枚ずつOPP袋に入れて納品します。
希望するたたみ方やサイズについても、可能な範囲で対応できます。
店頭販売する場合は、
- 棚へ平置きする
- フックへ掛ける
- かごへ並べる
- レジ横で販売する
など、販売方法から包装サイズを考えてみましょう。
説明書やバーコードシールも事前に考える
小売商品として販売する場合は、商品そのもの以外にも必要なものがあります。
スズキネでは、支給した取扱説明書の封入やバーコードシールの貼付にも対応しています。
インバウンド向け商品として外国語の説明カードを入れたい場合なども、手ぬぐい本体だけではなく包装まで含めて相談すると進めやすくなります。
海外へ直接送る場合は事前に確認する
スズキネでは、主要な国・都市を対象に海外発送にも対応しています。
海外店舗や現地イベントへ直接納品したい場合は、対応可能な地域や配送条件を事前に確認してください。
状況によって発送できない場合もあるため、イベント日など納期が決まっている場合は早めに相談しましょう。
5.オリジナル手ぬぐいを製作するときの流れ
インバウンド向けの商品を企画する場合は、デザインを完成させてから製作会社へ問い合わせる必要はありません。
用途、数量、希望する雰囲気などを整理しながら仕様を決めていくことができます。
まず販売場所と用途を整理する
最初に、「誰に、どこで、どのように販売・配布するのか」を決めます。
たとえば、
- 観光地の土産物店で販売する
- ホテルの売店で販売する
- 旅館の宿泊記念品として渡す
- 外国人向けイベントで配布する
- 海外で開催するイベントで使用する
などです。
用途が分かると、必要数量、包装、デザインの方向性も決めやすくなります。
プリントか本染めかを相談する
希望するデザインや仕上がりをもとに、プリント手ぬぐいと本染め手ぬぐいを比較します。
細かなイラストやロゴを使用するのか、染め物らしい風合いを重視するのかによって選択肢が変わります。
「インバウンド向けなのでどちらがよいか」という相談ではなく、完成イメージや予算、数量を伝えると仕様を決めやすくなります。
デザインデータを準備する
プリント手ぬぐいでは、Adobe Illustratorのデータを使用して製作できます。
Illustratorデータを用意できない場合でも、ExcelやWordで作成したイメージ、手書きのラフスケッチなどをもとにデータ作成を相談できます。
簡単なデザインであれば、スズキネでデータ作成に対応しています。
「地域の観光名所と店舗ロゴを入れたい」「このイラストを使って手ぬぐいにしたい」といった段階でも相談できます。
実物サンプルで生地や印刷を確認する
布製品は、画面で見るだけでは生地の手触りや印刷の仕上がりを判断しにくいものです。
スズキネでは、在庫がある場合、過去に製作した手ぬぐいの現物サンプルを送付しています。
来社できる場合は、生地見本やプリント見本、形状見本などを見ながら仕様を確認することもできます。
販売商品としてまとまった数量を製作する場合は、発注前に実物の質感を確認しておくと安心です。
数量と納期を早めに確認する
スズキネのプリント手ぬぐいは、基本仕様として1デザイン50枚からの小ロット製作に対応しています。
納期の目安はデータ入稿後約30日ですが、数量や工場の状
