注染とはどんな染め方? 特徴や工程をご紹介します。


注染(ちゅうせん)とは、手ぬぐいや風呂敷などの柄を染める伝統的な染色方法です。
染色の方法はいろいろありますが、注染を使えば細かく色分けされた柄も、きれいに染め上げることができるでしょう。
そこで、今回は注染の特徴や工程をご紹介します。
注染は大量生産できる染色法ですが、手作業で行われる工程も多いです。
また、注染で染められた製品を取り扱うための注意点もご紹介します。
興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 注染ってどんな染め方?
  2. 注染の工程
  3. 注染の特徴
  4. 自分で手ぬぐいをデザインしてみよう
  5. おわりに

1.注染ってどんな染め方?

注染とは、明治時代に考案された日本独自の染色方法です。
裏表なく染められた手ぬぐいや風呂敷、さらに浴衣などは注染の技法で染められています。
細かな柄もきれいに染め上げることができるうえ、一度に数十枚を染められるので当時としては画期的な染色法だったのです。
同じように細かい柄を染める方法として染色プリントがあります。
しかし、注染は糸を直接染め上げるので、布の伸縮性や通気性を損ないません。
また、使うほど柔らかい風合いが増し、味が出てくるのです。
ですから、洗濯をくりかえす手ぬぐいや木綿の浴衣を染めるには、ぴったりの方法といえます。
では、どのように布を染めていくのでしょうか?
その工程を、次の項でご説明します。

2.注染の工程

注染は、特殊なのりを使って防染して重ねあげた布の上に染料をそそぐ型染めです。
この項では、染め上がるまでの過程をご説明しましょう。

2-1.布の上に型を置き、のりを塗る

手ぬぐいの模様は和紙を切り抜いた型を作って染めていきます。
和紙で作られた型は丈夫で、何度でも使用できるのです。
型を生地の上に置いたら、型の上からのりを塗ります。
こうして、色を染めたくないところにのりを塗るのです。
1枚塗り終ったら型を外し、布地を折り曲げて新しい面を上に重ねます。
手ぬぐいの布地は長い反物になっているので、正確に折り曲げることで同じ手ぬぐいを量産できるのです。
このようにして、次から次へとのりを塗っていきます。
塗り終ったら、のりの表面におがくずなどをまいてのりを固定させるのです。
この状態で数時間から1日休ませます。

2-2.のりで土手を作る

次に、再び布の上にのりを置いていきます。
これは、土手引きといわれて模様を別の色で染める方法です。
のりを盛り上げて土手を作れば、模様を染める色がほかへ広がることはありません。
模様が細かいほど、たくさんの土手を作る必要があるので、根気のいる作業です。

2-3.染色

のりの土手で囲った中に、染料をそそぎ込んでいきます。
染料は布を染みとおりますから、何枚も1度に染められるのです。
土手があるおかげで、染料はほかに広がらず細かな模様も染め上げられます。
さらに、染料が染みとおるので表も裏も同じように染められるのです。
染料をそそいだら、その上からのりを塗ります。
こうしてのりでふたをすることで、布が染め上がるのです。

2-4.洗い・乾燥

布が染め上がったら、余分なのりや染料を落とすために布を洗います。
機械で行う会社が多くなりましたが、今でも手作業で行っているところもあるのです。
昔は川で行っていましたが、今は室内に専用の洗い場を作り、そこで行う会社が多いでしょう。
洗いあがった布は、遠心分離機で乾燥し干します。
室内で干すことも室外で干すこともあるのです。
干しあがった布はローラーにかけて伸ばして、畳まれたのちに裁断されます。
これで注染の完了です。

3.注染の特徴

注染で染められた手ぬぐいを洗うと、2~3回はどうしても色落ちします。
ですから、最初は手ぬぐいだけで水洗いしましょう。
風呂敷や浴衣も同様です。
手ぬぐい程度なら、洗面所で洗って絞っただけですぐに乾きます。
風呂敷や浴衣を洗う場合は、洗濯機でそれだけを洗いましょう。
浴衣の場合はクリーニングに出すという方法もあります。
色落ちは、しばらくすればおさまりますから気にしなくても構いません。
使いこむほどに色が落ち着いて風合いが増してくるでしょう。
また、手ぬぐいは両端が切りっぱなしになっていますが、ある程度ほつれるとそのまま止まります。
気にしすぎることはありません。また、注染はとても丈夫で長持ちする染め方です。
色が抜けて線画だけになった手ぬぐいを見たことがある方はいませんか?そうなるまでには、何年もかかるでしょう。
また、通気性と伸縮性に優れていますので、夏は帽子代わりにかぶっても快適です。
特に、子どもは頭に汗をかきやすいもの。
日差しが強いときや汗をたくさんかいているときに、手ぬぐいをさっと巻いてあげるとよいでしょう。

4.自分で手ぬぐいをデザインしてみよう

では最後に、手ぬぐいを自分でデザインする方法をご紹介します。
注染のように手作業の工程が多い染め方でも、手ぬぐいならばお手頃の価格で作れるのです。

4-1.かつて粗品の代表選手だった手ぬぐい

手ぬぐいは、かつてタオルのように粗品の代表選手でした。
使い道がいろいろあり、染色もしやすい手ぬぐいは、企業の広告なども入れやすかったのでしょう。
また、手ぬぐいはかさばらないので段ボールに入れて直射日光に当たらないように保管しておけば、長期間保管しておけます。
ですから、1度製作しておけば長い間使えたのです。
今でも、商店や企業からもらった粗品の手ぬぐいが家にある方は多いでしょう。

4-2.記念品としてもお勧め

手ぬぐいは、昔から記念品としても盛んに作られてきました。
歌舞伎役者や落語家が記念公演などをする際、手ぬぐいを作ってお得意様に配ることもよくあります。
また、お祭りなどに参加するときに、おそろいの手ぬぐいを作るグループもあるでしょう。

4-3.オリジナル手ぬぐいを作ってくれる業者に相談しよう

このように、オリジナル手ぬぐいを作成する人が多いため、手ぬぐいを作ってくれる業者もたくさんあります。
今は、ホームページで注文を受けたり相談に乗ってくれたりする業者もあるのです。
手ぬぐいというと古風で日本的な柄を想像しがちですが、今の手ぬぐいの柄は、バラエティー豊か。
また、絵画のような1枚絵を染めても面白いでしょう。
今回ご紹介した注染は、注文量が多いほど1枚当たりの単価が下がる業者が多いです。
ですから、ノベルティグッズなどでたくさんの手ぬぐいを作りたいというケースにも向いています。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は日本伝統の染色方法、注染の工程や特徴をご紹介しました。
まとめると

  • 注染はのりを使って土手を作り、細かい模様を染め抜いていく方法。
  • 注染は明治時代に技法が完成し、1度に数十枚の布を染色できる。
  • プリント染めとは異なり、糸を染めるので伸縮性や通気性を失わない。
  • 注染で作成した手ぬぐいを記念品やノベルティグッズにしてみてもお勧め。

ということです。
現在、手や汗を拭くという手ぬぐい本来の役割は、ほぼタオルにとってかわられています。
しかし、その代わり絵画のように飾って楽しんだりコレクターズアイテムになったりしているのです。
また、かわいらしい柄の手ぬぐいで暮らしを彩る人も増えています。
ノベルティグッズでミニタオルを作っている企業は多いですが、手ぬぐいも古くて新しいグッズとして人気を集めるかもしれません。
デザインしだいで面白くてインパクトのある手ぬぐいは、いくらでも作れます。


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