染料プリントと顔料プリントの違いは?それぞれの特徴を紹介!


私たちの身の回りには、色鮮やかにプリントされた紙製品や布製品であふれています。また、プリンターを購入するときに「染料インク」にするか「顔料インク」にするか悩まれたことがある方もいるでしょう。

では、染料プリントと顔料プリントにはどのような違いがあると思いますか? そこで、今回は染料プリントと顔料プリントの特徴についてご説明しましょう。このふたつの特徴やちがいを知っていれば、適切な使い分けの方法も分かりますよ。興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

  1. 染色の方法による違いは?
  2. どんなものの印刷に適しているのか?
  3. 業者にプリントを依頼する場合は?

1.染色の方法による違いは?

まず始めに染料プリントと顔料プリントの違いをご説明しましょう。顔料というと化粧品のようなイメージがある方もいると思います。いったいどのような特徴があるのでしょうか?

1-1.顔料プリントとは?

顔料プリントとは、水や油に溶けない「顔料インク」を使ったプリントです。水や油に溶けないということは、水分や油分が常にある顔にぬっても長持ちします。ですから、「顔料」という名前がついたのですね。顔料の歴史は大変古く、岩絵の具や泥絵具も顔料の一種。数万年前に洞窟の壁面に描かれた壁画も、顔料を使って描かれています。水に溶けず、紫外線にも強いですから数万年たっても消えずに残っているのですね。

現在は、石油を原料とした顔料が使われています。顔料を使って紙や布に色を付ける際は、繊維や紙の中まで色が染みこむことはありません。表面に定着して発色するのです。ですから、表現できる色の幅が広く、濃淡も表しやすくなっています。

1-2.染料プリントとは?

染料とは、藍や茜など草木の汁を使って布を染めるために生み出されたものです。こちらは顔料インクよりも歴史が浅いですが、それでも数千年の歴史があります。草木染を行ってみたり、藍染の工房を見学されたりした人もいるでしょう。染料は水に溶けて水溶液になっています。そこに布を入れて染め上げ、洗って余分な色を落とせばできあがりです。つまり、色をつけたいものの内部まで色素を浸透させるのが、染料の特徴。ですから、顔料プリントのようにどんな素材にでも染色ができる、というわけではありません。

また、色が定着するのに時間がかかります。藍染のジーンズなどを洗うと色落ちすることがあるでしょう。あれは、色がまだ繊維に定着していないからなのです。また、細かな模様を描くことも染料は顔料に比べると劣ります。草木染を経験したことがある方ならお分かりいただけると思いますが、染料が水溶性ですので細かい模様をつけるには、水が染みこまない部分を作らなければなりません。

ですから、できる模様が限られているのですね。紙に染色する場合は、発色がクリアーで鮮やかな分色が安定するまでに時間がかかります。手軽にいろいろなものを印刷するには染料インクを使ったほうがよいでしょう。

顔料と染料、それぞれに特徴があるんですね。
はい。特徴を知っていれば、それぞれの長所を活かして染色ができます。

2.どんなものの印刷に適しているのか?

では、染料プリントと顔料プリントはそれぞれどのような印刷に適しているのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。

2-1.顔料プリント

前述したように、顔料プリントは水や油に溶けません。ですから、いろいろなところに印刷できます。また、顔料インクによる布や紙へのプリントは顔料インクを表面へのせる形をとるのです。ですから、年月が経ってインクの吸着力が衰えると、顔料が剥離してくる場合もあるでしょう。歴史的な建造物に描かれた壁画が、経年劣化してはがれ落ちるのと同じ理屈です。しかし、そこまでインクが劣化するのは何十年も後ですから、心配はいりません。

また、顔料プリントは透明感が出にくいのも特徴です。ですから、青い海や白い砂浜といった透明感を重視するものをプリントするときは、染色インクを使ったほうがよいでしょう。また、顔料プリントは染色プリントに比べて高価ですから、たくさん印刷するとコストがかかります。

2-2.染料プリント

染料は、水溶性で水や油に溶けるのです。ですから、幅広い面積を少ない色で染められます。ですから、簡単な柄のものをたくさん色つけしたいという場合は、染料プリントの方がお勧めです。一例をあげると藍染(あいぞめ)の手ぬぐいやTシャツなど。

また、染料プリントの場合は、時間がたつと色が変化していくという特徴があります。ご家庭にすっかり普及したインクジェットプリンターも、染色インクを使ったものと顔料インクを使ったものの2種類があるのです。

ご家庭で写真などを印刷して1日置くと色が変わってしまったという経験はありませんか? あれは、染料インクが定着するまでに時間がかかるので、色が変化してしまうのです。ですから、印刷した直後の色をずっと保っておきたいという場合は、染料インクは不向きでしょう。しかし、変化していく色合いを楽しみたいという場合ならば、染料プリントでも問題ありません。藍染や茜染は何度も洗濯をくりかえすと、微妙に色合いが変化していきます。それもまた、「染料の持つ味」なのです。

また、ジーンズをわざと化学薬品をかけて人工的に色落ちさせるケミカルウォッシュも、ジーンズを染料で染めているからこそできること。さらに、染料プリントは透明感のある印刷も可能です。ですから、水中や空、コップの中の水など透明感を出したい場合は染料プリントを利用するとよいでしょう。

印刷するものによっても、適しているものと避けたほうがよいものがあるんですね。
はい。顔料は色を載せていくので、時間がたつと顔料がはがれてしまう可能性もあります。

3.業者にプリントを依頼する場合は?

今は、いろいろなものにオリジナルの印刷をしてくれる業者が増えています。たとえば、ノベルティグッズを作ったり記念品を作ったりするときに利用すれば、簡単にオリジナルグッズが作れるでしょう。業者の中には自社のプリント方法をサイトなどで紹介しているとことも多いです。顔料プリントと染料プリントの違いを覚えておくと、業者が「うちはこのような印刷方法で行っています」と説明されたときに、理解しやすいでしょう。

また、価格は高くてもいいので、細かい色合いを出してほしいときは顔料プリントを行っている業者を選べばよいのです。さらに、できるだけ早くたくさんのものを安く作って欲しいという場合は、染料プリントをしてくれる業者に頼みましょう。ただし、印刷してほしいものによっては、顔料プリントもしくは染料プリントしかできない場合もあります。

プリントを業者に依頼する場合は、染料のことをよく知っておくことが大切なんですね。
はい。そうすれば思い通りの仕上がりになりやすくなります。

おわりに

今回は染料プリントと顔料プリントの違いについてご説明しました。

まとめると

  • 顔料プリントは水や油に溶けず、印刷するところの上に色をのせていって印刷する。
  • 染料プリントは水に溶けた染料を印刷するものにしみこませて印刷する。
  • どちらの印刷方法にも得意なものと不得意なものがある。

ということです。

顔料プリントも染料プリントも長い歴史があります。ですから、特徴さえ知っていればじょうずに使い分けられるでしょう。なお、最近はタオルなど何度も洗濯するものも顔料プリントを行う業者が増えています。顔料プリントは水や油に溶けないので、色落ちしないというメリットもあるもです。しかし、何度も洗濯をすると塗料自体が劣化して剥がれてしまう可能性もゼロではありません。ですから、何度も洗濯をするものに色を付ける場合は、色の変化も楽しめるようなものにするとよいでしょう。さらに、染料プリントの場合は自分で白いシャツやハンカチを染めることも可能です。


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